「重要事項説明書」とは

重要事項説明書は契約書を具体的にしたようなものです。

重要事項説明書とは、要するに事業内容の説明で、約款(やっかん)とも呼ばれています。契約書と重なる部分もありますが、より具体的な内容になっています。

例えば先に説明しましたが、契約書にあった苦情相談窓口に関して、「窓口を設置する」とだけしか記載されていないことに対し、重要事項説明書では誰がその窓口になるのか、またその連絡先はどこなのか、住所や電話番号はどこかなど、具体的な内容が書かれています。

利用者家族に説明する介護支援専門員

契約書にあることを、より具体的に説明しているのが重要事項説明書になります。事業所の事業内容や概要についての説明に重点が置かれていますから、事業所の所在地やスタッフの数、事業所の営業時間などについて書かれています。

また、最後に「個人情報の取り扱いに関して同意書」が綴りこまれていることが多いです。

ケアマネは、他人様の個人情報を取扱います。この個人情報が外部に漏れないように注意するのは当然ですが、業務上必要になった場合、たとえばサービス事業所にサービスを依頼する場合などに、個人情報を使わせてほしい、ということをお願いするものです。

この件に関しては、契約や重要事項説明書とはまた別に、同意のサインと印鑑をもらわなければなりません。ですから、サインをする場所が、重要事項説明書の分と、この個人情報の取り扱いに関しての同意書の分の2ヶ所となっている重要事項説明書が多いと思います。

重要事項説明書の内容について

重要事項説明書は、一般的に以下のような内容が記載されています。

事業所の理念 事業者 事業所の概要

事業の実施地域 営業時間 職員体制

利用料金 苦情の受付窓口

秘密保持について 個人情報の取り扱いについて

上記以外にも、独自にいろいろなことを盛り込んでいる事業所もあります。たとえば、サービス利用の際の注意点を挙げている事業所がありました。

形としては最初に、その事業所の概要や理念を記載するものが多くみられます。